映画「ネイムレス」2006/04/01 09:23

娘を殺された女の物語。

娘が殺された女は、5年後、出版社に勤めています。
ある日、娘だと名乗る者から電話が来て、
娘は生きていると思い、行動を開始するが…。

なんという落ちなんでしょうか。
「えっ?」という感じで終わってしまいました。
いろいろと考え過ぎてしまいました。

この映画は、朝から見る映画では無いですね。
グロいシーンが沢山ありますね。

ハラハラするシーンもあって、目が覚めました。

すべての謎を解決していない所がちょっと嫌でした。
すっきりしないという感じで。
ストーカー男の刺青は、どんなのとか。
ちょっとした事なんですけどね。

女は子供の部屋をそのまんまにしています。
子を持つ親は、子供がいつ帰って来てもいいようにしてるんですね。
子供の部屋のベットに横たわる女の姿に…。
子供のビデオを見る女の姿に…。
可哀想ですね。

元刑事は奥さんが…。
その話をする元刑事に…。
可哀想ですね。

時々、意味の分からない映像が出てきます。
誰かの夢の映像なのかなんなのか、分からないです…。

詳しい説明が無い分、
自分で勝手に想像して物語を作る楽しさはあるかもしれないですね。
謎の多い映画でした…。

映画「アナライズ・ユー」2006/04/02 09:48

マフィアと精神科医の物語。

「アナライズ・ミー」の続編。

それにしても、精神科医は可哀想ですね。
可哀想だけど、彼の姿には笑わされます。
マフィアを預けると言われて、
なんとか断ろうと焦るシーンとか。

刑務所の中でマフィアが命を狙われたのを防いだのには、
長年のカンが物を言うんだなぁと関心しました。
ピーンと来るんですよね、きっと。

マフィアが再度、刑務所の中で狙われた後の
ミュージカルシーンは面白かったです。
皆が協力的なのがいいですね。

精神科医がマフィアが病気か検査するシーンも面白かったです。
精神科医がマフィアの近くで、いろいろとやるシーンが特に笑えました。
無表情なロバート・デ・ニーロの演技に関心しました。

マフィアが精神科医の家に居候して、そこに女を招いて、
ある事をしている時の声に反応する精神科医の家族達にも笑いました。
その声を聞いた女性人達が揃って、
同じ事を言う事にも笑ってしまいました。
どうして分かるんですかね?

前作で、気に入っていたマフィアの付き添いの男が今作も出てました。
今回も、いい味出してましたよ。
最初の窓に小石を当てた後の表情とか面白かったですし。
あそこまで来ているのなら、小石投げなくてもいいのに…。
何かポリシーみたいなものがあるんですかね。
たぶん、無いと思いますが。
とても悪人とは思えないです。

マフィアは堅気の仕事に就こうとするのですが、
どれも合わないみたいでした。
これは、マフィアの性格上の問題かもしれませんが、
一度、裏世界の仕事をすると、
堅気の仕事をするのは大変かもしれませんね。
人間、一度いい思いをすると、なかなか抜け出せませんし…。

寿司バーでの精神科医の行動も面白かったです。
どうしちゃったんだろうとひくかもしれませんが、
このシーンでの精神科医は、めちゃくちゃです。
誰にも止められない状態ですね。
マフィアも止めて無かったですし。

マフィアはある計画を実行しようと企んでいました。
精神科医は逃げたマフィアを探し出し、
その計画に参加する事になってしまいました。
とことん、ついていない人ですね。
でも、この計画で彼が活躍するシーンは、彼を見直しました。
マフィアとの友情が見えたような気がしました…。

マフィアと精神科医が別れるシーンは鳥肌が立ちました。
ここでも、マフィアと精神科医の友情が見えましたね。
一緒にある事をするんですが、これは見ていて楽しかったです。

精神科医の息子は前作と同じ人ですかね。
もしそうだとしたら、随分大きくなりましたね。
一言、多いのは変わっていませんが。

精神科医の奥さんも健在でしたね。
やっぱりマフィアの件になると、
苛立って、精神科医と喧嘩してしまいますが、
マフィアを追う精神科医を理解する心の広さには、
前作同様、いい奥さんだなぁと思いました。
二人、いい関係でうらやましいです。

エンドロールのNGシーンも面白かったです。
マフィアの検査では何回もやり直ししていましたね。
あれだけやられたら、笑いを堪えるのも大変ですよね。
寿司バーのシーンはカットされたシーンもあったんですね。
ちょっとやり過ぎたんですかね。
本編に、入れて欲しかったですね。

面白かったです。
笑うところが一杯あって楽しかったですね。
また続編とか作らないかなぁ。
もし作られるとしたら、タイトルは、「アナライズ・ヒム」かなぁ?

映画「アバウト・ア・ボーイ」2006/04/03 00:07

孤独な男と母子家庭の少年の物語。

孤独な男は、ナンパ目的で、
シングル・ペアレントの会に参加し、
その会で知り合った女性とデートしたのですが、
そこには、彼女の友達の息子がいました。
そこから、男と少年の奇妙な付き合いが始まるのですが…。

男は無職。
もう普通の人とは違いますよね。
もう頭の中は、女性を落とす事で一杯。
そのために、シングル・ファザーとして、
シングル・ペアレントの会に参加するんですよね。
こんな力があるんなら、違う事に使えばいいのに…。
もったいないなぁ。

少年は、可哀想ですね。
学校での出来事は辛いですね。
そんな事にもめげずに、頑張る少年に、ジーンとしました。
でも、少年は変わってますね。
授業中に、あんな事するし。
私は、どうも少年の眉毛が気になりました。

もしかしたら、男は父親の仕事の影響で、
少年と同じ立場に居たのかもしれませんね。
だから、男は孤独なのかな?

少年の母親が何考えているのか分かりませんでした。
どうして、あんな事をしようとするんですかね。
少年の事を考えてないですよね。
もしかして、”それほどまでに…”って事なんでしょうか。
母一人で子供を育てるのは大変ですよね。

少年がベルを何回も押すシーンが面白かったです。
少年、賢いですね。
少年と男が一緒にいるシーンは微笑ましいです。
本当の親子みたいですね。

二人はそれぞれ恋をします。
二人とも頑張ります。
少年もやる時はやるんだなぁと思いました。
少年が恋した女の子は少年とは逆ですよね。
自分が持っていないものと逆を求めてしまうんですねぇ。

いろいろあって、男と少年は変わります。
男は、職があればとか、嘘はいけないとか、やっと気が付くし。
気が付いただけでも、いい事ですよね。
気が付かない人もいますからね。

少年は母親のために、学校のロックコンサートに参加します。
このシーンは、見ていて複雑な気分になりました。
母親には、いいかもしれませんが、少年は。
これ以上、少年の環境を悪くして欲しく無かったです。
そんな気持ちがあったのか、男が行動します。
男を少し見直しました。

最後は、珍しい形になったんではないでしょうかね。
こんな状態もあるんですかね。

全編に、男と少年の心の声が聞こえます。
表情とは反対の事を言うので、可笑しいですよ。
笑いました。

二人に年齢差はありますが、友情がありましたね。
うらやましいです。
こういう物語もいいですね。
最後の少年の心の声には同感しましたね。

映画「ブレイクダウン」2006/04/04 01:16

誘拐された妻を助け出そうとする男の物語。

引越しの途中夫婦は、車を危なくトラックにぶつけそうになり、
トラックの男に目を付けられてしまいます。
夫婦の車が故障し、そこへトレーラーが現れ、
妻だけ、そのトレーラーに乗り、近くのレストランへ。
車が動けるようになり、夫は妻のいるレストランへ行くのですが…。

人の親切には裏がある時もあるんですね。
恐いですね。
妻の取った行動は結果的に悪くなってしまいましたが、
何も無い砂漠で車が動かなくなったら、
通りすがりの人に頼っちゃいますよね。
なんとか出来れば、一人でどうにかしたいですが。

トレーラーの男は、どうしてこんな事しちゃったんですかね。
トレーラーの男の家庭環境が最後の方に分かるのですが、
こういう暮らしだけでは満足出来なかったんですかね。

最初の方の主人公の男には、
何故かいいイメージがありませんでした。
どうも一人違うような気がしました。
でも、男は頑張りますね。
驚いたのは、トレーラーの男を追跡する方法です。
一歩間違えば、死にますよ。
あと、取引するトラックの男とのシーンも凄かったですね。
残酷でしたね…。

主人公の車が3台に囲まれるシーンも恐かったですね。
もう主人公の車は身動き取れないですからね。

橋の上での妻の最後の行動にはなんとも言えなかったです。
本当に恐い目にあったんですね。
この行動から、そんな気持ちが伝わった気がしました。
女の人って恐いですね…。

凄い映画でした…。
時間は約90分なのですが、長く感じました。
これは悪い意味ではないですよ。いい意味で言っています。
いろいろと見せ場があって、面白かったです。

映画「シビル・アクション」2006/04/05 01:15

企業と戦う弁護士の物語。

金にならない依頼は断ってきた弁護士の下に、
ある街の人達から
工場から出た物で、
子供たちに被害が出ているとして、
その工場を所有している企業を訴える依頼が来ました。
弁護士は、金にならないとして、
直接、依頼を断るために、街へと向かったのですが…。

この映画は事実に基づく物語だそうです。

悪い言葉で言えば、弁護士同士の「騙し合い」でしたね。
裁判って、こんな感じなんですかね。

爺ちゃん弁護士は本当の弁護士ですよね。
きっと、依頼人が悪でも弁護しますよね。

依頼を受けた弁護士が最初は断ろうと思っていたのですが、
汚染場所を見て、工場を見て、依頼を受ける事を決心しますが、
受けた理由は、ちょっとコケました。
おいおい、違うでしょと思ったのですが、
最後には、ちゃんと見ている人の思っている方向へ進んでくれましたね。

弁護士には、子供がいないのですが、
雨の車の中で、
よくあんな想像が出来て、
子供の親の気持ちになって決心してくれたなぁと思いました。

主人公の弁護士が完全、完璧ではないところに共感しましたね。
失敗しても、めげずに進み成長し前向きな主人公を見ていたら、
いい気持ちになりましたね。
最後の方の弁護士は、いいです。カッコイイです。

この映画、シリアスなシーンばかりではなく、面白いシーンもありました。
一番良かったのは、最初の方のシーンで、
テレビに出演している主人公を見る事務所の人達のシーンでした。
テレビに向かって、突っ込みを入れるのが可笑しかったです。
あとは、主人公が街の行き帰りで起した?シーンも面白かったです。

主人公と仲間達は、だんだんと寂しくなってきます。
この寂しさは、きっと私には分からないですね。
実際に体験しないと。
この寂しさが原因で、依頼した人達にとっては、
あまり思わしくない方向に行ってしまいます。
依頼した人の一人は、怒りを主人公と仲間達にぶつけます。
主人公と仲間達の状況を分かっていて言ってるのか?と思いましたが、
依頼した人達にとって簡単には済まされない事なんですよね。
どっちの気持ちも分かり、複雑な気持ちになりました…。

最後が文字で説明して終わるのが…。
やっぱり、はっきり、バーンと終わって欲しいです。
ただ、
最後の最後の主人公の行動には、
頭がいいなぁと感心してしまいました。
この行動は、なかなか気が付きませんね。
でも、よーく考えれば、気が付く事かもしれませんね。

実話を基にした話という事は、
どこかの企業が、こんな事と似たような事をしたという事ですよね。
こんな事は、無くなって欲しいですね。
こういう映画も好きです。