映画「キンスキー、我が最愛の敵」2006/07/16 01:45

独特な性格の俳優とその俳優について語る監督のドキュメンタリー。

1991年に亡くなった俳優キンスキーと映画を撮った監督が、
映画撮影時の話、共演者、関係者と共にキンスキーについて語ります。

正直に言いまして、恥ずかしながら、
私はキンスキーと俳優を知りませんでした。
この映画を見ようと思ったのは、
ある雑誌で紹介されていた記事を読みまして、
ぜひ見てみようと思い、やっと見る事が出来ました。
(どういう記事だったかは忘れてしまいました…。)

このドキュメンタリーに出演している人達の話からしますと、
キンスキーはとても乱暴で自己中心的な人だったみたいですね。
ある撮影の時にエキストラにとんでもない事をしています。
また、監督と撮影についての口論では凄い事も言ってます。
逆に、ある共演者の女優さんの撮影最後の日のエピソードからは、
とても人間として暖かい面を持っていた事が解ります。
そして、演技は天才のレベルだったみたいですね。
少しだけ、キンスキーの出演した映画が出てきました。
その一つの「ヴォイツェック」のワンシーンを見て、
よく解りませんが、この映画を見てみたいと思いました。
魅かれるものがあるのかもしれないですね。
乱暴な面と暖かい面を備え持っているからこそ、
演技が天才的なのかもしれませんね。

このドキュメンタリーの最後のキンスキーはいいですね。
表情が良くて、ちょっと子供っぽい感じがして、
とても印象に残りました。
乱暴者には見えないですね。

キンスキーと監督との強い絆が出ていたと思いました。
もしそうじゃなかったら、
このドキュメンタリーに出ていたような口論をしていても、
5本も一緒に映画を撮っていませんよね。
ぜひ、キンスキー出演の映画を見てみたいです。

映画「猟奇的な彼女」2006/07/16 23:13

心優しい青年と乱暴な女の人の物語。

前々から見たいと思っていたのですが、やっと見ました。
はっきり言って、漫画、非現実的な世界ですが、いいですね。
「努力した人に偶然が訪れる」って本当だと思いますが、
この映画の偶然はちょっと上手く行き過ぎ。
映画の世界ですからね、これでいいです。

青年は彼女と出会って、いろいろと大変でしたね。
出会いから凄いインパクトがありますね。
出会ってすぐの電車の中の彼女の…シーンは目を背けました。
これはちょっとリアル過ぎませんか?
テレビで放送出来ない?シーンですよね。

タイトルの「猟奇」にあるように、彼女は青年に暴力振るいますよね。
青年には可哀想だけど、面白かったです。
笑ったのは、追っかけられるシーン。
彼女はどこまでも青年を追いかけて捕まえるという感じで楽しかったです。

いろいろと彼女から暴力を受けますが、
青年はいろいろな事をしますよね。
夜の遊園地とか、一緒にスポーツしたり、踊ったり、学校に忍び込んだり。
中でもやっぱり、スカッシュのシーンはいいですね。
大笑いしました。
どうして、ここまでなるのかなと。

彼女はシナリオ作家志望で、
青年に自作のシナリオを読ませたりしてます。
彼女はある有名な小説の結末は違う風にしないと駄目だと言いますが、
この終わり方は、ちょっと酷過ぎますよね。
彼女の発想が変わっていますよね。
どこから来るんだろう、変わった人ですよね。
でも、彼女は本当はいい人なんですよね。
他人が悪さをしていると見て見ぬふりをせずに、
注意とかするんですよね。
なかなか出来ないですよね。

明らかに彼女は青年をいじめる(?)のが好きですよね。
青年の事を好きだから、いじめるのかな?
そういう風にも見えました。
青年も彼女の要求に応えちゃうんですよね。
青年、本当にいい奴だ。

山のシーンはちょっとジーンとしましたね。
彼女は本当は青年に言いたかったんですよね。
でも、素直になれず、顔見て言えないから、
青年にあんなお願いして、
自分の気持ちを叫んだんですよね。

最後の終わり方はもう完全に漫画の世界ですが、良かったです。
自然と顔がにやけてしまいました。なんか嬉しかったですね。
こんな偶然あったらいいですよね。

青年と彼女のやり取りも面白く、あっという間に終ってしまいました。
やっぱり人というのは自分とは異なった人を求めるものなんですね。
面白かったし、楽しかったです。