Suzu-Yasu Blog

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吉村正子（藤山直美）は、クリーニング店を営む母親（渡辺美佐子）を手伝う冴えない40過ぎの女性。
家にとじこもりっきりで、恋人はおろか友人さえもいない。そんなある日、母親が急死してしまう。
通夜の晩、ホステスをしている妹（牧瀬里穂）が正子に向かっていつものようにきつい言葉を
ぶつける。カッとなった正子は妹を殺してしまう。我に返った正子はその場から逃げ出す。
そして、初めて外の世界へ出た正子の逃亡生活が始まった・・。


いやぁ、良かった！
久々に日本映画のヒット作（わたし的に）に出会えました〜♪

恐るべし藤山直美！上手い！！！
でもって、面白かったです。　何が面白いって、上手く説明で気なんだけど(^^;;)
シニカルで、コミカルで、ブラックもあり、シュールでもあり、そんな映画だったです。
開き直った女の、寂しくもコミカルな人生が描いてあって
妙に共感を覚えたりもしました。こうやって捨て身になれば私でもなんでも
できるかも？！思えたり。



シリアスな設定でも、なんか笑えたりもしたんですよ。
台詞でもとても面白い物があったし、泣けそうなんだけど
可笑しくて笑っちゃうみたいな感じ。

引きこもりでどうしようもない女が、いつも目の上のこぶ（？）だった
妹を殺してから、少し悩んだりはするものの、逃亡生活を送る中で
いろんな人に出会い、これまでできなかったことを少しづつやっていき、
実際やれるようになり・・・。



藤山直美、恐るべしって上に書いたけど　本当に彼女の体当たり的な
演技は最高に良くて、存在感ありすぎ！牧瀬里穂も憎たらしい妹役を
好演してたし、豊川悦司、岸部一徳（これがまた良い味出してて）
佐藤浩市などの男性陣もとっても上手かったし、さらに私の大好きな
大楠道代がすんごく素敵でした。
これまでいろ〜〜〜〜〜んなことがあっただろう女性を見事に演じてました。

演出の見事さ、役者さんたちの素晴らしさ、そして音楽がまた
すっごくこの映画に合っていたし、いろいろ堪能させていただきました。