映画「日本の黒い夏 冤罪」2006/07/29 10:28

松本サリン事件を題材にした物語。

高校生達が有毒ガス事件についてのドキュメンタリーを作成。
高校生達の取材を受けたのはある報道番組の4人だった。
報道番組の4人は有毒ガス事件の取材時の事を
高校生達に話してゆく…。

実際に起きた事件を映画化していました。
この映画を見ると、 v高校生達と同じように、
マスコミ、警察、そして人間が
罪のない人を黒にするという恐い事が
出来てしまうと実感します。

この映画の中の警察は、
第一通報者が薬品を持っている事で、
容疑者ではなく、あくまでも参考人として事情聴取します。
体調が悪いために、2時間まで決められてのに…。
これには、嫌なイメージを持ちました。
信頼が無くなってしまいますよ。
この映画の中の警察は、
本当に捜査しているのかと疑いたくなりました。
犯人の動機も本当に分かっているのか、
毒ガスに詳しい専門家に調査してもらったのかと。
根拠も無く決め付ける事が出来るというのが恐いですね。

「確かな人」という言葉が印象的でした。
どんな時に使う言葉なのか、理解出来たように思います。
言葉というのも使いようにはどうにでも取れますからね。

この映画の中のマスコミも恐い存在ですね。
裏も取らずに、この映画の中の警察の発言を鵜呑みにして、
世間に発信しているようです。

でも、一番恐いのは、やっぱり人間ですね。
第一通報者の家族は酷い目に合います。
見てられないですね。
怒りがあるのはごもっともなのですが、
まだ逮捕されていない人や周りの人に対して、
こんな事をするのは良くないですよね。
犯人では無かった場合、どうするんですかね?
多分、何もしないんですよね、きっと。

東京の地下鉄での事件の映像も入っていました。
実際に、こんな事件が起こった事が恐いですね。

毒ガスがまかれて、人々が被害にあうシーンは悲惨です。
第一通報者が倒れるシーンでは鳥肌立ってしまいました。

ドキュメンタリーを作成している高校生はしっかりしてます。
ちゃんと考えを持っているから、
報道番組の4人に意見をぶつけます。
見ている自分と同じ気持ちを言った時には、
気持ちが楽になりました。

専門家でもいろいろな人がいるんですね。
一人よりは二人と複数の人に聞くのが良いみたいですね。
取材とは難しいものですね。

いろいろと考えさせられる映画でした。
何を信じていいのか分からなくなりそうです。
所詮、マスコミも警察も人間がやっている事なんですよね。

最後の方の第一通報者の言葉が忘れられません。
信じてくれる人は必ずいるんですよね。
そう思わせてくれる映画でもありました。

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