映画「ある子供」2006/09/15 01:02

自分の子供を売った馬鹿な男の物語。

盗んだ物を売っていた男に子供が出来た。
男は、赤ん坊も売れると知り、
自分の子供を売るのですが…。

なんで、この男はちゃんと働かないんですかね?
盗んだ物を売る方が大変なような気がするんですけどね。
そんな切羽詰ったようには見えないのですが、
自分の子供を売ってしまうんですよね。
分からないです、この男が。

この映画のタイトルは、売られてしまった赤ん坊ではなくて、
赤ん坊を売ってしまった男の事を指してるんですね。
どう見ても、男は子供です。
また、母親の方も、売られる前までは、子供でしたね。
赤ん坊が売られる前の2人は、
何をしていても楽しい、バカップルでしたからね。

男が女に子供を売った事を話すシーンが嫌でしたね。
「こだわるな」とか、「また出来るから」とか。
なんと思ってるんだろうと…。
悲しいですねぇ…。

男がバスで帰るシーンは、良かったと思います。
男の気持ちが表れていて。
唯一、少しいいなぁと思ったシーンです。

悪い事はしない方がいいですね。
裏の取引って、恐いですね。
違約金だって。
こういう所はきちんとしているんですね。

男が道行く人達に「小銭を」と言っているのには驚きました。
いくらなんでも、ここまでしてまでも、お金が欲しいんですかね。
呆れました…。
でも、小銭をあげた人がいましたから、
外国では、よく見かける光景なのでしょうか…。

あと、最後のシーンで、
男は、ある人と会っているのですが、
これはいいんですかね?
その国の御国柄って事なんですかねぇ。

この映画の主人公の男は馬鹿ですね。
自分で悪い方に進んでいるとしか思えませんでした。
でも、何故か後味は悪くありません。
やっぱり、最後の方のシーンが良かったからなのかな。