映画「2001年宇宙の旅」 ― 2006/09/18 11:27
今日、初めて見ました。
映画好きの人の間では人気のある作品なんですよね…。
私には難しかったみたいです…。
単純な映画の方がいいみたいです。
宇宙の映像が綺麗でした。
ゆっくりした動きの宇宙センターやシャトルと
クラシックの曲と合っていました。
不思議な空間でした。
映画好きの人の間では人気のある作品なんですよね…。
私には難しかったみたいです…。
単純な映画の方がいいみたいです。
宇宙の映像が綺麗でした。
ゆっくりした動きの宇宙センターやシャトルと
クラシックの曲と合っていました。
不思議な空間でした。
コメント
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://suzuyasu.asablo.jp/blog/2006/09/18/528136/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。
_ アスカ・スタジアム - 2006/09/18 14:37
難解な映画である。この映画、要所でリヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」を奏でる。難しくて煩悩な私には解すべくもないが、スタンリー・キューブリック監督も、作曲家リヒャルト・シュトラウスも独特の哲学を持っていると聞き及ぶ。
リヒャルト・シュトラウスは「この交響詩はニーチェの作を音楽にしたのではない。ニーチェに捧げる音楽の詩である」と云ったという。大地を揺るがすような打楽器音と共に始まり、低音弦のピッチカートで消え入るように閉じる「ツァラトゥストラはかく語りき」。その中味は素人の私にはやはり哲学的音楽としか言いようがない。
一方この映画で、最後に甦るボウマン船長は何を意味しているのか。猿から進歩した人間の無謀を戒め、再び無垢な猿の心に戻れと言っているように解釈出来ないか。何ものにも拘束されず、自由奔放に、宇宙の真理を解くような旋律「美しく青きドナウ」に救われる。
キューブリック監督がこの映画の10年前に監督した『突撃』という映画を観ている。 昇進欲に駆られ無理を承知で総攻撃を引き受ける師団長。そのために幾多の人命が保古同然に散って逝く。前進不可能の戦況でも連隊は責任を問われる。各中隊から1名計3名が軍事裁判に掛けられる。仲間弾きされて居る者、抽選に当たった者、そして臆病の中隊長から睨まれている者である。彼等は死刑を宣告される。
この時カーク・ダグラス連隊長が、無力と知りつつも、人間の良心に鋭く食い込む弁護をする場面がある。味方が味方を殺す。身の毛も弥立つ描写だ。戦争では何と人命が易く見られていることか。三人の死に対する恐怖苦悩。そして刑場シーン。 キューブリックは此の矛盾した現実を正視させる。打楽器のみを用いた音楽の悲壮さ。兵は死ぬ。キューブリック監督の凄さと叫びが飛び散るようであった。
彼はまた『2001年宇宙の旅』について「自由に解釈してよい。けど、映画館で観ないなら論評して欲しくない」と言ったと聞き及んでいる。私はテレビでしか観ていない。これ以上の論評は避けよう。
リヒャルト・シュトラウスは「この交響詩はニーチェの作を音楽にしたのではない。ニーチェに捧げる音楽の詩である」と云ったという。大地を揺るがすような打楽器音と共に始まり、低音弦のピッチカートで消え入るように閉じる「ツァラトゥストラはかく語りき」。その中味は素人の私にはやはり哲学的音楽としか言いようがない。
一方この映画で、最後に甦るボウマン船長は何を意味しているのか。猿から進歩した人間の無謀を戒め、再び無垢な猿の心に戻れと言っているように解釈出来ないか。何ものにも拘束されず、自由奔放に、宇宙の真理を解くような旋律「美しく青きドナウ」に救われる。
キューブリック監督がこの映画の10年前に監督した『突撃』という映画を観ている。 昇進欲に駆られ無理を承知で総攻撃を引き受ける師団長。そのために幾多の人命が保古同然に散って逝く。前進不可能の戦況でも連隊は責任を問われる。各中隊から1名計3名が軍事裁判に掛けられる。仲間弾きされて居る者、抽選に当たった者、そして臆病の中隊長から睨まれている者である。彼等は死刑を宣告される。
この時カーク・ダグラス連隊長が、無力と知りつつも、人間の良心に鋭く食い込む弁護をする場面がある。味方が味方を殺す。身の毛も弥立つ描写だ。戦争では何と人命が易く見られていることか。三人の死に対する恐怖苦悩。そして刑場シーン。 キューブリックは此の矛盾した現実を正視させる。打楽器のみを用いた音楽の悲壮さ。兵は死ぬ。キューブリック監督の凄さと叫びが飛び散るようであった。
彼はまた『2001年宇宙の旅』について「自由に解釈してよい。けど、映画館で観ないなら論評して欲しくない」と言ったと聞き及んでいる。私はテレビでしか観ていない。これ以上の論評は避けよう。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。